[伊予弁:第3回]主権者教育の目的は「政治感覚」を養うこと

前回の「伊予弁」では、学校現場で主権者教育を充実させるために一つの壁となる「戸惑い」について書かせてもらった。今回は、もう一つの壁となる「政治的中立を考えるうえで、どのようなことを大切にすべきか」について触れようと思う。

学校現場の先生によると、主権者教育を担当するのは「社会科」とりわけ「公民科」担当の先生が多いそうだ。それだけ主権者教育は、学校で「政治的分野」を取り扱う教育であり、特に選挙がテーマだと理解されているのだろう。

しかし、政治には「社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用」という意味もある。社会は人々が互いに関わりあう場であることを考えると、本来、政治とは「人々が互いに関わりあう場」の利害調整をし、意思決定をしていくことだといえる。政治を学ぶということは、知識を養うと同時に「政治感覚」を養うことが大切になる。

政治感覚を養うためには、上の者が下の者に教えるという縦の関係ではなく、同じ市民であり主権者であるため、互いに学びあうという斜めの関係が大事になってくる。学校現場における主権者教育も、このような学びの場づくりに積極的に取り組んでいくことが、政治的中立を考えるうえで非常に大切ではないだろうか。

(掲載日:2021年2月17日) 

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